聖天さんは別名歓喜天、歓喜自在天と言います。仏像などのご尊像は、男天と女点が抱き合っているお姿をされております。一つの解釈として抱き合っているから歓喜なのだということで、それ故、縁結びや子宝安産のご利益もあります。私も、子宝には恵まれており、妻の出産の折には無事安産でございました。
ただ、聖天さんのご利益はそれにとどまらず、本質的なこととなりますが、歓喜を味わわせてくださるのが歓喜天・聖天様です。歓びを与えてくださいます。
歓喜天の歓喜は、手を合わし拝する人が喜んでくれることで、天尊も歓ばしく喜しくなるという意味があります。私が拝む作法の中に、「共成歓喜」という言葉が出てきます。共に歓喜となる。つまり祈願するものは祈願が叶って歓喜、その者を見て聖天尊も歓喜されるのです。「みんなが喜んでいる姿を見ると、ワシも嬉しいぞよ!」といったところでしょうか。
師匠が常々仰っていた御祈願のポイントをご披露します。
聖天さんにお手を合わすときには、こんな感じでお参りをしてみてくださいね。
①先ずは、ご挨拶。住所、お名前。お参りに来れたことの感謝を述べる。
例)「おはようございます。大阪府・・・に住む、〇〇〇〇です。本日は参拝させていただ
きありがとうございます。」
②祈願をのべる。今のご自身の身の上や、悩み相談のように、困っていること、どうなりたいか、などより具体的に述べてください。
例)「○○の仕事をしております。トラブル続きで困っております。円滑に業務がこなせますようにお導きください。(思いの丈、祈願が叶う様お願いする)そしてこの祈願が間違っていたら正しい道をお示し下さい。」
③「同じ悩みで困っている人も一緒に救われます様に」と、祈る。←これが一番大事です。自分だけ良ければいいという祈願は我執となってしまうこともあります。
④可能ならば、般若心経などの経文。聖天尊のご真言を数回でも、また心ゆくまでお唱えください。
聖天尊のご真言 おん きりく ぎゃく うん そわか
⑤願いが叶うようにできることをする。努力する。学ぶなどなど。
必ずお導きがあります。気づくか気づかないかはその人次第ですが、何か不思議なことが起こったり、思うように進んだり、必要な情報が目に映ったり、様々なことが起こります。