あるひの浴油祈祷の際、桃色の肌のガネーシャ神が現れた。そして私に何か丸いものをくれた。
その丸いものはハッキリとした映像ではないが、手のひらに乗るサイズのもので、初めは歓喜団をくださるのかな?と思った。
それをいただいた瞬間、私はある印と結んだ。初めて結んだ印である。印を結んだ瞬間、その不思議な禅定の状態から覚めた。
これが歓喜団の印なのか〜と、その時はどのような意味があるのか?とまでは全くわからなかった。
そしてある日、敬愛や縁切りに特化した祈祷法が書かれている次第書を紐解き、ご依頼いただいた祈祷に対して策を練っていたときに、浴油祈祷の禅定で授かった印と同じ印が書かれていたのである。
なんと鬼子母神の印であった。えーーーーっ!!!そうやったのか!!!
確かに歓喜団のように丸いものをもらったのだが、歓喜団ではなく柘榴だったんだ!!!と言うことがわかった。
歓喜天と鬼子母神の関係は以前にも書かせていただいたが、女天の本地は鬼子母神であり、パールバティーだとする説がある。特に猪面の歓喜天との繋がりが深い。
猪、柘榴、鬼子母神、これらは多産、子宝の象徴である。
子宝であり、それに至るための縁結びのご利益もいただけるのである。
また鬼子母神は怨敵退散のご利益がある。
職場での人間関係、ハラスメント、隣人トラブルなどなど、歓喜天のご祈祷で難事が鎮まるが、やはり厄介なトラブル、因縁深いトラブル、なかなか良縁に恵まれない人の縁結び、避妊治療をされている方の子授けなどのような場合は、その際には、歓喜天の特別祈祷の中で鬼子母神の印を結びご真言を唱えている。
十一面観音ー歓喜天ー猪面天ー鬼子母神
この繋がりを感じつつご祈祷していくわけだが、そのような印を授かったのも本当にありがたいことである。そしてトラブルに苛まれる方のためにこれからも歓喜天と加えて鬼子母神の印をむすんでいきたい。