本日は、病気平癒の特別祈祷として水歓喜天供を厳修しました。
水歓喜天供とは、十一面観音様の経典、十一面神呪経を典拠とする成就法で、歓喜天という名前が入っているように、十一面観音と歓喜天に水を掛けながらご供養する祈祷法です。
今では歓喜天浴油祈祷も厳修しておりますが、私が僧侶となり、当山の本尊十一面観音のご祈祷をしたいと思って、一番最初にやりたいと思ったのが、この水歓喜天供というものでした。
しかし、やっている人もいなく、次第も詳しいものがない、ということで、断念しておりましたが、ご縁をいただいて令和4年に羽田師より伝授していただくことができました。
しかしまた、この水歓喜天供をする場合、水をかける仏像を2体求めなくてはならない、と言うことで、伝授してもらったのにすぐには修すことができなかったのですが、令和6年の年末にご祈祷した方から、仏画を奉納いただきました。それが単身の歓喜天のお姿でした。
それを機に水歓喜天供を修する準備も整い、修法することができました。
この水歓喜天供は、十一面観音の仏像にかけた水を歓喜天の仏像にもかけながら、悪因縁を清めるご祈祷です。またご祈祷がなかなか叶わない場合にする歓喜天へのご供養でもあると言います。
歓喜天の暴走を止めたり、荒ぶる心を鎮めるのが十一面観音であり、その秘法が歓喜天浴油供でもある中、この水歓喜天供は、十一面観音の大慈大悲を直接に歓喜天(ビナヤカ)に注ぐという儀式で、殊に悪因縁を洗い流すと言うことに特化したものです。
歓喜天に水を灌ぎご供養をしていると、眼前に当山の十一面観音、雨宝童子、難陀竜王の三尊が浮かび上がってきました。
歓喜天への潅水の最中になぜ?と思っていると、この三尊は、それぞれ意識(心)と魂と体を表すと言うことを教えてくれました。
十一面観音ーーー意識(心)
雨宝童子ーーーー魂
難陀竜王ーーーー体
この3尊がなぜそのようなことと繋がりがあるかも教えてくれましたが、それぞれにつおいてはまたの機会があれば、と言うことにします。
端的に言うと、その意識と魂と体が、その人の悪因縁のを表すと言うことです。
病気、人間関係、お金、などなど、悩みの原因となるのがこの3つと言うことです。
例えば、相手を変えようとしても変えることはできません。しかし、自分が変われば相手も変わる、と言うのはとても有名な話です。
その自分が変わると言うのは、自分の意識が変わると言うことで、そのためには自分自身を知ったり、悩みの原因を知ることなどが、意識が変わる第一歩となります。
その手助けとなるのが、信仰であったり、神仏の導きです。特に歓喜天は歓喜へ導くので、因縁ほどきとなり、願いが叶いやすいと言うことになります。
十一面観音、雨宝童子、難陀竜王、歓喜天による縁切り開運の秘法です。
ご興味がある方はzenpukuji.17@gmail.comまでお待ちしています。