縁切り祈願の真実 - 道を開く寺善福寺のブログ

当山の護摩祈祷は、祈願者様が護摩の炎の側までお進みいただいてご祈願できるようにしております。

護摩の炎は、とても祓い清める力が強く、遠くから拝むだけでは勿体無いと思います。

日本の古来からの考えでは、火というものは単なる物質ではなく、神性を帯びた霊体であると考えます。殊に密教の護摩では、その炎は火の神の火天であり、火天は大日如来の光明であると考えます。

つまり、炎そのものが御神体であり、パワーのこもった霊体なのです。

そして、祈願に応じたり、お寺の仏様に応じて、炎に本尊を降臨していただきます。

その降臨させることについて、大日経を師匠よりご講義賜っている時に知りました。確かチベットのブッダグヒヤの注釈書に記載されていたと思います。

火天のフリダヤ（心臓）に召請する、と。

大日如来＝火天＝本尊として、護摩の力で本尊のご威光を賜るということです。

護摩の炎に本尊様が降臨しているのです。

様々な仏様の護摩供をさせていただきました。そ護摩の炎の形、勢い、色合い、雰囲気などなど、感じるものがそれぞれ違います。全ての菩薩や明王、天やその眷属に至るまで、大日如来が姿を変えた存在だと考えます。その働き、救済の違いによって姿形が変わります。それと同じように、護摩の炎も変わるのが不思議ではないのかもしれません。

護摩の炎はご本尊様のご威光であり、救済の光として、ダイレクトに波動を浄化してくれます。誠にありがたいことです。

悩んだり、恐れたり、考え込んで頭の中がぐちゃぐちゃになったりの渦中にいるときは、巷で言う所の邪気が溜まっていると言えます。そのデトックス、浄化となります。

しかも、ご縁あってお申込みいただく方に関しては、心の中の仏様が顕現したと言うことと同じですので、波動が変わる機会である、波動を変えた方が良いという無意識レベルの意思表示です。

当山では縁切り祈願をしておりまして、〇〇ハラスメントの悩みで護摩祈祷に来られる方も少なくないです。ただし、無理に怨念を持って縁切りをするのは、最善の策とは言えません。それよりもご自分の波動が変われば勝手に悪縁も切れます。

自分の中の仏様が当山のご本尊様として目に見える形で現れてくださり浄化してくれるわけです。護摩の炎は、本尊様の救済の光であり、ご自身の中の仏様の救済の光でもあります。また体の中にあるエネルギーそのものです。ご自身の本来のエネルギーを呼び起こし、心と体の樹下となります。

体験された多くの方が、直後のスッキリ感やその後の開運や悪縁が切れたことのご報告をいただくことが私の励みとなっております。